2014/03/04.Tue

アカデミー賞 心に残るスピーチ 

昨夜のアカデミー賞、心に残るスピーチが有りました。
特に印象に残ったのはこの2人。
(英語がわかるかたは原文の方が味わい深いので
拙訳は無視して下さいね。)

助演女優賞「それでも夜は明ける」で徹底的に
いたぶられる若い女奴隷を演じたルピタ・ニョンゴ。
lupita-oscar.jpg


"Thank you to the Academy for this incredible recognition. It doesn’t escape me for one moment that so much joy in my life is thanks to so much pain in someone else’s. And so I want to salute the spirit of Patsey for her guidance. And for Solomon, thank you for telling her story and your own."
(アカデミー会員の皆さん、この様な素晴らしい形で認めて下さった事にお礼を申します。私の今の喜びが他の人の痛みの上でもたらされた事を一瞬足りとも忘れる事は有りません。パッツイーの魂の導きに敬意を表します。そしてソロモンが彼女と自らの物語を伝えてくれた事に感謝します。)

"Steve McQueen, you charge everything you fashion with a breath of your own spirit. Thank you so much for putting me in this position, it’s been the joy of my life. [Tears, applause.] I’m certain that the dead are standing about you and watching and they are grateful and so am I."
(スティーブ・マックィーン監督、全身全霊をかけてこの作品に取り組んで下さいました。私にこの役を演じさせて下さって有難うございます。人生においての大きな喜びでした。差別の下に亡くなったかた達も監督を応援して見守り、感謝していたと思います。私もそうです。)
ーーーーーー(中略)ーーーーーーー
"When I look down at this golden statue, may it remind me and every little child that no matter where you’re from, your dreams are valid. Thank you."
(このオスカー像を見ていると、どんな所にいても、どの子供達の夢も叶える事が出来るのだと思わせてくれます。本当に有難うございました。)


助演男優賞受賞「ダラス・バイヤーズクラブ」で
エイズに苦しむゲイの娼婦を演じたジャレッド・レト。
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" To my fellow nominees, I’m so proud to share this journey with you. I’m in awe and have so much respect for you all. To the Academy, thank you. "
(この賞にノミネートされた皆さん、皆さんと一緒に候補者になれた事を誇りに思います。皆さんの事を心から尊敬しています。アカデミー会員の皆様に感謝します。)

"In 1971, Bossier City, Louisiana, there was a teenage girl who was pregnant with her second child. She was a high school dropout and a single mom, but somehow she managed to make a better life for herself and her children. She encouraged her kids to be creative, to work hard and to do something special. That girl is my mother and she’s here tonight. And I just want to say, I love you, Mom. Thank you for teaching me to dream. "
(1971年ルイジアナ州ボージェ市でティーンエイジャーの母親が2人目の子供を身籠っていました。彼女は高校をドロップアウトしたシングルマザーでした。でも努力して自分にも子供にもなんとかより良い暮らしをさせる事が出来ました。彼女は子供達に創造的になる様に、何か特別なものの為に努力する様にと励ましてくれました。そのシングルマザーが僕の母です。今日一緒にこの場に来てくれています。お母さん、大好きだよ。夢見る事を教えてくれて有難う。)
ーーーーーー中略ーーーーーー
"To all the dreamers out there around the world watching this tonight in places like the Ukraine and Venezuela, I want to say we are here and as you struggle to… to make your dreams happen, to live the impossible… We’re thinking of you tonight. "
(世界中、例えばウクライナやベネズエラの様な場所で、今この賞を見ている夢を持ち続ける人達にこう言いたいです。あなたがたが夢を叶える為、信じがたい状態で苦しみ闘っているこの時、僕たちは皆さんの事を思っています。)
ーーーーーーー中略ーーーーーー
" And this for the 36 million people who have lost the battle to AIDS and to those of you out there who have ever felt injustice because of who you are or who you love, tonight I stand here in front of the world with you and for you. Thank you so much and goodnight."
(そして3千6百万人のエイズとの闘いに破れ亡くなったかたがた、また自らの在り方、誰を愛するかに寄って不当な差別を受けていると感じているかたがた、僕は今日この場で世界中の人々の前で僕が皆さんと共にあり、支持していると申し上げたいです。本当に有難うございました。)

素晴らしいスピーチでした。
インターネット上では'beyond perfect'と評されていました。

ショー全体としては少し地味だったので余計にスピーチが引き立ちました。
司会のエレン・デジュネレスは歌もダンスもなく、
ellen1.jpg
「ビリー・クリスタル、カムバーック!」、と叫びそうでした。
歌えるニール・パトリック・スミスや、ヘンにおかしい
ウィル・フェレルにやってもらっても
(下品になってしまうかしらん)いいのになー。

賞の途中でエレンの呼びかけで撮ったセルフィー(携帯電話等で自分達を撮る写真)は一時twitterをダウンさせるほどRetweetされたみたい。
selfie-600x450.jpg
撮影:ブラッドリー・クーパー 左端のレト君切れてる〜涙)

1年間の良い映画を振り返るとともに、
この2つのスピーチで世界中の子供達が同様に夢を叶える可能性が
持てる様になれば、と思った夜でした。

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映画 | Comments(4) | Trackback(0)
Comment
No title
丁寧な記事、ありがとうございます!
感動が伝わってきました!

ジャレット・レトは、真摯に与えられた機会に応えた、という感じで賞狙いとも離れていたし、ドリーマーについて語るのに相応しい感じがしました。

まったく自分の記事で、ゴシップについてとりあげたことが恥ずかしい感じしてきました(でもネットサーフィンしていると、目についちゃうんですよね・・・)が、また遊びにきてください!
Re: No title
アニエスさん

恥ずかしいなんてとんでもない!ゴシップ大好きです。
しかもアニエスさんのブログいつも「ほー!」と
感心しながら勉強させて頂いています。

私もゴシップ一杯書きたい事が有るのに書くのが
のろいので、書ききれなくて。
裏話面白いですよねー。

ジャレット・レトのスピーチの内容もですが、
言葉の選び方や構成もなんて頭もハートもいいんだろう、と。
自分の話す英語が冗長でひどくて、その点からも
感動しました。
ジャレッド・レト ボージャーシティ
ブログ楽しく拝見させていただいております。私はルイジアナ州のボージャーシティ近郊のシュリーブポートに住んでおりますが、当地出身のジャレッド・レトのスピーチのブログでの掲載に喜んでおります。司会のエレンに関しては、最初の数分のスピーチは、本領発揮でしたが、その後は、トーンダウンの印象です。普段の自分のショーではダンスを披露するエレンですが、あくまでコメディアンで、ダンサーではないので、一流が集まるあの場では遠慮したのかもと思いました。同性愛の人には、まだまだ偏見が強いアメリカですので、エレンを司会に選ぶことによって、ハリウッドのメッセージは十分に伝わったので、その意義が、司会のパフォーマンス以上に大事なのではと感じました。
Re: ジャレッド・レト ボージャーシティ
荒野の狼様

ブログを見て下さって有難うございます!
ルイジアナ州にお住まいなんですね。改めて色々な地域から
こうして繋がれる事にワクワクします。

エレンの司会のご覧になりかた、興味深いです。
まだまだ同性愛の問題が物議をかもす中、彼女の起用自体が
ハリウッドからの意思表明であったのですね。
その意義は仰るように大きかったですね。

なかなかこの賞の後にもこうして意見を交換出来る
機会が無く、それもあってブログを始めました。
こうしてコメント下さって嬉しいです。
また是非お待ちしています。
おススメの映画・本やルイジアナの事も是非教えて
下さい♪

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