2014/02/24.Mon

アメリカン・ハッスル 62点

American Hustle Soundtrack

デヴィッド・O・ラッセル監督の「アメリカン・ハッスル」。
アカデミー賞作品賞候補の一つです。
3月2日に賞が迫って来たので焦ってアップしています。

面白い、と評価も高いのですが、私は今ひとつ乗り切れ
ませんでした。2つの理由があります。

1. 俳優達が”賞獲り”に走っている印象

まず冒頭シーンでびっくりさせられます。
髪の毛の薄くなったクリスチャン・ベールが
少ない髪の毛を寄せて、寄せて、髪が有る様に見せるため鏡に
向かっている所からです。
Unknown ku   クリスチャン
アメリカン・ハッスル時  普段のイメージ

「ああ、演技賞を狙っている・・」と思わずにはいられませんでした。
体重もかなり増やして立派な太鼓腹。
昔ロバート・デニーロが体重を数十キロ増やして「アンタッチャブル」で
アカデミー賞助演賞を獲ったり、
美女シャーリーズ・セロンがやっぱり体重を十数キロ増やして
「モンスター」で主演女優賞を獲ったりしましたが、
もうそこで勝負は勘弁・・、特に髪の毛の変化は演技とは言えないし、
という気持ちになります。

ブラッドリー・クーパーもいつものイケメンからイメージを変えて、
カーラーを巻いてかっこ良さから必死に逸脱しようとしているようで。
bradley c
アメリカン・ハッスル時
imagesぶ
       普段のイメージ

実際この監督は俳優にオスカーを獲らせる事で有名で、
「ザ・ファイター」ではクリスチャン・ベールに助演男優賞、
メリッサ・レオに助演女優賞、「世界にひとつのプレイブック」では
ジェニファー・ローレンスに主演女優賞を獲らせています。
でも”賞ありき”、の演技は鼻につきます。
映画の中で必然的で自然な演技、それが映画を輝かせるのですが、
すごいでしょ?とあざとく見せられるとすーっと気持ちが
引いてしまうのです。

2. スカッとしない

アメリカで起こった収賄事件「アブスキャム事件」を基に
作られています。だからある程度仕様がないのですが、
登場人物が殆ど中途半端にいやーな人々です。
その中で唯一比較的良い人をわざと詐欺事件に
巻き込んで手柄を立てようとする話です。
その中で騙し騙されのどんでん返しも
有るのですが、展開が鮮やかじゃない。

同じ詐欺のどんでん返しの話、「Sting」は
登場人物も愛すべき人達で悪者もかっこいいし
プロットの大転回では「へえーーーー!!」と
思わせる感動が有りました。
513SXH6Q13L.jpg
それが無いんですね〜。
面白かったな〜、「The Sting」。

小者の悪の悲哀も描いているのでしょうが、
それにしては自嘲のトーンも無いエンディングで
何だか見終わった後にモヤモヤしました。

一カ所「いいぞ!」と気持ちが盛り上がったのは
クリスチャン・ベールの妻役ジェニファー・ローレンスが
浮気されている事に気付いてポール・マッカートニーの
「007死ぬのは奴らだ(Live and Let Die)」を歌いながら
家を掃除するところ。


彼女の演技は若いのにおばちゃんぽさ全開で何故か自然。
上手さを感じます。

意外なところにロバート・デニーロが出て来たり、
(前作でブラッドリー・クーパーの父親役でした。
もうデヴィッド・O・ラッセル監督一家と言えましょう)
ところどころ面白い箇所は有るのですが、私は
前作の「世界にひとつのプレイブック」の方が
良かったです。

最近の映画はこの映画や「ウルフ・オブ・ウォールストリート」等
人間としてどうかと思う人々の話か「ゼロ・グラビティ」や
「それでも夜は明ける」等の究極のサバイバルの話が多く。
もっとほのぼのヒューマンドラマや、元気が出る様な映画が見たいです。


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映画 | Comments(2) | Trackback(0)
Comment
No title
なるほどー!! 激ヤセ激太りは賞狙いってこともあるんですね! 勉強になりました! そういうことも分かって観るのもそれはそれで面白いですね! 

でもダラスバイヤーズクラブの二人(主演・助演)の役作りは必然で、迫力が出てたと思いますよ! こちらの方のレビューも待ってます!
No title
アニエスさん

ダラスバイヤーズクラブの2人は痩せるだけじゃなくて素晴らしい必然の演技みたいですね〜。日曜日迄に見たいです!
また何かいい映画が有ったら教えて下さいね。

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