2013/08/31.Sat

映画「Jobs」 70点 と 伝記 「Steve Jobs」

jobs.jpg

スティーブ・ジョブズ氏の伝記映画。
楽しみにしていたのにこれが驚く程評判が悪いのです。

有名映画評サイトのRotten Tomatoesでは評論家の好評価が
100%中25%、IMDBでは10点満点中5.5点と激辛です。

がっかりさせられるのかな?と恐る恐る観に行ってみると・・。
それがそんなに悪くもなかった。
ただしそれは私が伝記を読んでいたからなのかもしれません。

この映画だけでは、やや話の展開が唐突です。
彼の才能や成功と挫折の過程がやや短絡的に描かれています。

よく知らない人は「嫌な性格で友達や周りの人を顧みず
ずるい性格とプレゼン能力だけで成功した男」という話という
印象だけに留まるかもしれません。

その一方でappleファンでジョブズ氏の事を詳細に知っている人には
あの話もない、この話もない、と物足りない印象でしょう。

でも楽しめたのは本の中の世界がビビッドに視覚化されて
いるからかな。

ジョブズ氏を演じるのはアシュトン・カッチャー。

アシュトンジョブズ

キャスト発表の時には違和感が有りましたが、意外と
しっくりきました。

アシュトン
(↑ アシュトン演じるジョブズ氏)

ジョブズ氏の姿勢や歩きかたに似せるのにかなり成功したらしいです。
ただ、プレゼンのシーンでポディウムまで歩くところは
おおー、似てるかも,と思っても、話し始めたら
やはりジョブズ氏のカリスマが無く、
そこもジョブズ氏を知る人の神経を逆撫でする要因かも。

ペプシからジョブズ自ら選んでapple社のCEOに据えた
ジョン・スカリーにマシュー・モディン、
若いジョブズ達の才能に早期から投資していた
マイク・マークラにダーモット・マローニー。
images from jobs


映画もまあまあ楽しめましたが、
ぜひ伝記「Steve Jobs」 by Walter Issacsonを読む事をおススメします。

表紙

生みの親に捨てられたトラウマが有るのに
実の娘を認めず裁判にまで発展、その一方で
開発中のコンピューターに娘の名前を付ける
など複雑な性格を表す数々の逸話、

ジョブズ氏が影響を受けたリベラルアーツ、東洋思想、
マーケティングとデザインへの強いこだわり、
シリコンバレーの“パイレーツ”時代、
apple社に戻る際の顛末(映画では単純化し過ぎています)、
pixer・iPod・iPad・apple store成功の裏話、
意外な女性関係や妻ローレンとの出会いとその後の変化、
Microsoftビル・ゲイツ氏との軋轢、など
映画に無い興味深い話が満載です。

とんでもなくいやーないやーな人物でキテレツで
近くには決して居て欲しくないんだけど、ここまで周りの事を
考えず、自分のこだわりと信念を貫いたから
革命的な製品を残せたのでしょうか。

「空気を読む」事が第一な日本の文化の中では潰されてたかも。
周りの目と上の顔色ばかり気にしている日本が心配にも
なります。

スティーブ・ジョブズ氏の映画は別の物がアーロン・ソーキン脚本で
製作される予定です。
映画「ア・フュー・グッドメン」、「ソーシャル・ネットワーク」や
TV「ホワイトハウス」、「ニュースルーム」の脚本でも知られる
ソーキン氏の手にかかるとジョブズがどう描かれるのか、
これも楽しみです。

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映画 | Comments(2) | Trackback(0)
Comment
No title
興味があったので参考になりました。伝記は邦訳を読みました。イノベーションを起こしたくても同じ事を日本で日本人がやることはできない。真似ていたのか素なのかジョブスタイプな人が同僚にいましたが大迷惑でした。アメリカでもジョブスの真似はすべきではないですが、日本にいるより自由にやれるこの頃です。
Re: No title
はじめまして、コメント有難うございました!
TEさんも日本でのイノベーションは難しいとお感じになるのですね。
こちらでより自由さをお感じになれて良かったです。
優秀なかたは自由に研究出来る環境にいて頂けたらいいな、
と願ってやみません。
もし映画をご覧になる機会が有りましたらご感想を教えて
下さったら嬉しいです。

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