2014/07/18.Fri

Breaking Bad season1-3 86点

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               (赤字は関連ページにリンクしています)

元々映画ドラマ本のブログの筈だったのに、ここ数ヶ月犬の事で
ふぬけになっていて書けませんでした。
徐々にこれらの記事も書いていこうと思います。

まずは「Breaking Bad」。スティーブン・キングが大絶賛、
マイケル・ムーアも「もはや映画を超えた」と述べるなど
各方面で高い評価を受けたTVドラマです。
エミー賞やゴールデン・グローブ賞も多数受賞しています。

IMDBでは驚異の9.6点(10点中)を獲得。
米国では昨年惜しまれながら最終シーズン(season 5)を終え直後は
多くのメディアでもさかんに取り上げられていました。

私は以前最初の数エピソードを見てやり過ぎでは、と思う話の展開と
グロテスク描写に引いてしまい一旦見るのを止めていました。
でもペットロス後悲しみを紛らわせたい、「毒は毒をもって制す」とも
言うし、と今回もう一度見始めました。

これが面白いの何のって!
いやー、見逃さなくて良かった、色々な意味で非常に良く出来た、しかも
芸術として挑戦的で有り、またスタイリッシュな作品です。
初めのやり過ぎ感もシーズン2を過ぎた頃からずっと押さえ気味ながらも
大胆さを持ち、どんどんスケールが広がっていきます。

<ストーリー>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
50歳の真面目な高校の化学教師ウォルト(ブライアン•クランストン)は
ある日肺がんで余命幾ばくも無い、という宣告を受ける。

高校生の長男は脳性麻痺で障害が有り、おまけに妻は妊娠している。
今でも生活は苦しく、放課後洗車のアルバイトをする程
かつかつの経済状態。
窮地に立たされた彼の選んだ方法は化学の知識を生かして
高品質の覚せい剤を製造し、彼の死後も家族に十分な金を残す事だった。

販売ルートを知らないウォルトは昔の教え子ジェシー(アーロン・ポール)
と組んで麻薬ビジネスを始める。
そこにマフィアや義弟の麻薬捜査官がからんで
どんどん事態はは意外な方向に・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

麻薬の密売や殺人の罪まで犯してしまうこの主人公を憎めないのは
きっかけが家族を守ろうとする一心からだったからです。

でも麻薬ビジネスが成功するにつれて、元々優秀な科学者だったのに
しがない教師におさまっていたウォルトが自分の能力に対して
誇りが目覚め、徐々に家族の為だけでないのでは、と思わせる変容ぶりも
興味深いです。

その他にお薦めポイントを挙げると、

●脚本/演出が出色の出来

オープニングシーンは過去や未来の暗示を
表しています。
象徴的だけれど何の事か初めはわからない。
後になって「あれはああだったか!!」と
視聴者を唸らせるものです。
Pink_Teddy_Bear.png
複数のエピソードの冒頭シーンに繰り返し現れるぬいぐるみ
ウォルトの家のプールに浮かんでいるのですが、
何故そこにあったか、後でわかる時はええええっ
驚愕しますよ


●主役ウォルトを演じるブライアン•クランストンの演技

初めはいかにも生真面目そうなウォルトが徐々に変容していく様、
教師と麻薬製造業の二重生活を送る上で嘘に嘘を重ねていく様等
微妙な演技がすごいです。
アカデミー賞俳優アンソニーホプキンスも直筆のファンレターを送ったそう
です。「これまでの人生で見た中で最高の演技」と
破格の賛辞を送っています。
全62話を2週間で一気見したとか。


●悪役/脇役も個性的でカッコいい!

特に普段はファーストフード店やクリーニング屋を営む
low profileな存在なのに実は麻薬取引の大元締めのGus。
gus.jpg
正直主人公達より私はこのGusがカッコ良過ぎて
今の所むしろGus目線です。

cosins.jpg
  兄弟の殺し屋 何故かスタイリッシュ
 左右対称ぶりはキューブリックを思わせます

MikeS5.jpg
裏の始末屋Mike 仕事ぶりはクールで完璧 人情を見せる事も

bb bc
因みにこの俳優さん、映画「Beverly Hills Cop」の悪者の下っ端役でした
中年以上の映画ファンはふふ、と思うかも。良い役をもらえて良かった

日本でも複数のテレビ局やHulu、DVDでも見られるようです。
私は今まだシーズン3までしか見ていないのですが、
見終わるのが勿体ない位。でも見ずにはいられない、という状態。
夏のエンターテインメントによかったら是非。
シーズンを重ねるごとに良くなっていきます。

・・・、とここまでで長くなったので続きは次回に。


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2014/03/17.Mon

True Detective   72点

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           (赤字は関連ページにリンクしています)

シーズンフィナーレを迎えたHBOのTVドラマ「True Detective」
(全8話)が話題になっています。
中には「羊たちの沈黙ばりの傑作!」という破格の賞賛も有り、
レビューサイトを調べてみたら、IMDBで9.5点!
Rotten Tomatoesで86%という驚異の高評価を得ています。
オンデマンド視聴数が多過ぎて一時システムダウンしたほど。

主演はアカデミー賞主演男優賞を受賞したばかりのマシュー・マコノヘーと
ウディ・ハレルソン。豪華です。
(日本ではマコノヒーと表記されていますが、実際の発音はどちらかというとマコノヘー。)

<ストーリー>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1995年、ルイジアナ州で起きた猟奇殺人が物語の発端。
若い女性が全裸で両手を縛られ頭に鹿の角をつけられ
祈る様な姿勢で殺害されるという異様な事件。
2人の刑事が事件を追う。
変わり者だが推理能力抜群のラスト・コール(マコノヘー)と
孤立しがちなラストを擁護し,一見幸せな家庭人に
見えながら実は問題をかかえたマーティー・ハート(ハレルソン)。
そして事件は少女を含む連続猟奇殺人事件である様相を見せ始め、
2人は犯人に迫っていく。
ドラマはその17年後、変わり果てたこの2人が何故か警察で
別の刑事から話を聞かれている場面と捜査シーンを交互に展開する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まず、マコノヘーの演技がすごいです。
1995年当時はニヒリストで周囲に壁を作りながらも
捜査の勘がたぐいまれな刑事。
塀

2012年は何故か警察を辞め、世捨て人の様相。
hei 3

これでマコノヘーはアカデミー賞に続いてエミー賞のダブル受賞の
可能性も出てきた気がします。

塀4
また受賞スピーチの"All right, all right, all right."が聞けるのか。

で、肝心のドラマの面白さなのですが・・・期待したほどでは
有りませんでした。残念。
一番の問題は伏線を全部回収出来ていない事です。

象徴的なサインや謎の言葉がちりばめられていて、これが犯人に
どう繋がって来るんだろう、とワクワク楽しみだったのに
それが未回収のままシーズンフィナーレを迎え、
「もしやこれは"Lost"の二の舞では?」と思ったらまさかのその通り。笑)

過激なX指定シーンも満載で男性からはそこで点数が
少し甘くなってるかも?
その他の過激描写も有って、お子さんとは一緒に見られない番組間違い無し。

それでも途中の侵入捜査時の目を見張るスピード感のある展開、
ルイジアナを描く物憂く暗くも美しい映像や音楽等見所は数々。

(若干ネタバレあり→)最後に一縷の思いがけない美しい救いの
煌めきが感じられます。
彼の(敢えて誰とは言いませんが)17年間の執着心を支えたものは
何だったのか、を考えると切なく胸に迫るものが。

でもやっぱりちょっと残念。

既にシーズン2の製作は決定していますが、主役は別の俳優に
なるそうです。


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